第13回地域再生大賞ノミネート団体

東海・北陸

善商

善商

富山県入善町

商工会の有志が設立し特産品開発、
高校生も巻き込む

商工会の有志が設立し特産品開発、高校生も巻き込む

善商は町商工会青年部員の有志が2010年に地域活性化のために設立した。現在は40~50代の8人のメンバーが所属する。地域資源を生かした地元特産品の開発やイベントの企画やボランティア活動などを幅広く行っている。高齢者の利便性向上を目的に商業施設の開設も手掛けた。底辺の掘り起こしのため、次世代の人材育成のため高校生らも巻き込み、地元産業の魅力に触れてもらう事業も展開している。
当目

当目とうめ

石川県能登町

棚田米を商品化し伝統食復活、
学生の合宿受け入れ

棚田米を商品化し伝統食復活、学生の合宿受け入れ

2012年11月、能登町当目の農家が中心となり、「当目夢を語る会」として発足した。高齢化と人口減少が進む地域で、棚田米「当目の米」を商品化したほか、地元に伝わる伝統保存食「なれずし」を復活させ、集落を持続させるための活動に力を入れている。石川県立大学、早稲田大学をはじめ、学生との交流も盛んで、山菜ツアーの開催など若者らの知恵を取り入れ、持続可能な取り組みを積極的に行っている。

ふるさと美浜元気プロジェクト

福井県美浜町

地元の良さや課題解決のアイデアを
小学生が発信

地元の良さや課題解決のアイデアを小学生が発信

町内全3小学校の主に3~6年生の児童が、合同で町の良さや課題について探求学習し、課題解決のアイデアを地域に発信・提言している。子どもたちは主体的に町の人たちに話を聞き、古里への愛着を育む。活動は大人たちにとっても改めて地域に目を向けるきっかけとなっている。タブレット端末を活用し、3校の児童同士の連携や情報共有につなげている。

加子母かしも木匠塾実行委員会

岐阜県中津川市

大学生が木造建築を
実践的に学ぶ合宿は約30年に

大学生が木造建築を実践的に学ぶ合宿は約30年に

山林資源に恵まれた中津川市加子母を舞台に大学生たちが木造建築を実践的に学ぶ「加子母木匠塾」は、約30年間続く域学連携の取り組みだ。複数の大学の学生が共同し、地域の工務店の指導を受けて、約2週間の夏合宿でバス停留所や倉庫などを制作し建築技術を習得している。若者が活動に主体的に関わり、人的ネットワークも広がっている。また、京都や秋田など各地で木匠塾が開かれ、全国的な広がりをみせている。

シズオカノーボーダーズ

静岡市

障害者、健常者が一緒に
ダンスやパフォーマンス

障害者、健常者が一緒にダンスやパフォーマンス

「シズオカノーボーダーズ」は2019年に始動した、障がい者、健常者の混合メンバーで結成された約20名のパフォーマンスチーム。ダンス、コントを交えたコミカルでポップな作品を上演する。障がい者と健常者の境界線を設けずに演じるこのチームは、表面上にとどまらない「文化芸術のバリアフリー」を実現させている。舞台上で客席を盛り上げるだけでなく、相互理解や地域内でのコミュニティ作りにも大きく貢献している。
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尾州のカレント

愛知県一宮市

日本一の毛織物産地の魅力を
若手社員が発信

日本一の毛織物産地の魅力を若手社員が発信

日本一の毛織物産地、尾州の企業で働く若手社員のサークル活動。「世界三大産地」と呼ばれるほど高品質な生地や服を作る産地だが、認知度が低く衰退の一途を辿っている。そんな尾州を知ってもらい、着てもらい、楽しんでもらうためにSNSでの発信やラジオ番組、イベント企画、商品開発等を行っている。メンバーは職人やデザイナー、営業、広報、web作成、撮影など様々な得意分野を持った人たちで構成されている。
むすび目Co-working

むすび目Co-working

三重県南伊勢町

共働スペースやシェアキッチンで
人をつなぎ、移住支援

共働スペースやシェアキッチンで人をつなぎ、移住支援

町になかったコワーキングスペースを立ち上げようと集まったメンバーが、情報発信を通じて人と地域をつなぐ結び目になろうと2018年にプロジェクト結成。人口減少や空き家問題などが深刻化する中、移住定住支援や空き家再生などに取り組む。2020年夏から移住や空き家相談窓口を担当し、注力する賃貸での空き家成約数は大幅増。メンバーが空き家を改修し始めた町内外の約30事業者が不定期出店するシェアキッチンは、賑わいを見せている。