第13回地域再生大賞ノミネート団体

関東・甲信越

逆川こどもエコクラブ

逆川こどもエコクラブ

水戸市

ホタルやサケ守り成果発信、
環境保護の担い手に

ホタルやサケ守り成果発信、環境保護の担い手に

水戸市のシンボル偕楽園と千波湖周辺で、楽しく学びながら水辺環境の改善に取り組む。大学生から保育園児まで100人以上が鎌を手に除草や間伐を行い、あぜを築き、自ら成果を発信する。 2005年に幼児6人と親が結成し、開発や休耕田の増加で多くが姿を消したホタルの再生に成功。サケの保全やビオトープ造成も手がけ、住民や行政、企業も巻き込んで活動の輪を広げた。約㌶の区域で豊かな里山を再生し、最近は絶滅が危惧される魚など多くの生物が確認されている。
ダイバーステイ

ダイバーステイ

栃木県小山市

条件の悪い空き家を生かした農村民泊に多くの若者

「若者を農村に呼び込むありのまま民泊の推進」本事業ではありふれた農村で、空き家問題に取り組むと同時に地域に若者を呼び込むことで、社会的活性化と経済的活性化を同時に推進しています。 空き家増加・若者減少が地域の課題として続いてきた中、 約2年間で3軒の空き家を民泊に活用、延べ宿泊者数2900人泊越え、内80%は20代の若者となりました。地域からはいまだに喜びと驚きの声が聞こえてきます。
前橋工科大堤洋樹研究室

前橋工科大 堤洋樹研究室

前橋市

公営団地にシェアハウス、
学生が住んで課題解決

公営団地にシェアハウス、学生が住んで課題解決

公営団地の集合住宅をシェアハウスにリノベーションし、前橋工科大の学生が住みながら課題を解決する社会実験が、群馬県内最大規模の広瀬団地(前橋市)で始まっている。入居者減少と住民コミュニティーの喪失といった現状を改善するため、同大は企業や団体などと幅広く連携してカーシェアリング事業やイベントも展開し、団地再生の先駆的モデルを目指す。

暮らしの編集室

埼玉県北本市

団地の空き店舗がジャズ喫茶と工房に、
住民の居場所

団地の空き店舗がジャズ喫茶と工房に、住民の居場所

「暮らしの編集室」は、埼玉県北本市の観光協会職員、写真家、建築家らからなるまちづくり会社。行政やUR都市機構、民間企業と連携し、築50年が経過して住民の高齢化が進むURの賃貸住宅「北本団地」で地域活性化に取り組む。シャッター通り化した団地商店街の空き店舗にジャズ喫茶やアート工房を開業。地域住民との協働で子ども食堂や手話カフェなどを開き、子どもや育児ママの居場所づくり、高齢者の見守りを行っている。

NIPPONIA SAWARA

千葉県香取市

北総の小江戸で古民家を
宿泊施設やレストランに

北総の小江戸で古民家を宿泊施設やレストランに

NIPPONIA SAWARAは「北総の小江戸」と呼ばれる千葉県香取市佐原で観光休憩所の運営や古民家改修を行っている。関東で初めて国の重要伝統的建造物群保存地区に選ばれた江戸情緒が残る小野川沿いにある古民家を、歴史深い建物の趣を感じられる宿泊施設や、香取市の農産品を活用したクラフトビールと自家製チーズの店などに再活用し、新しい観光客の流れや地元商品を誕生の機会を創出した。都心から近い立地を生かし観光客へ情報発信にも努める。
東京スリバチ学会

東京スリバチ学会

東京都江東区

凹凸地形の街を歩いて魅力発掘、
全国に連携拡大

凹凸地形の街を歩いて魅力発掘、全国に連携拡大

「東京スリバチ学会」は、東京特有の凹凸地形に着目し、まち歩きを通じて地域資源の発掘・発信を独自の手法で行っている任意団体。まち歩きは2003年より誰もが参加できるスタイルで継続的に開催され、情報交換と地域コミュニティ醸成の場が提供されている。地形に着目する取組は東京以外でも適応が可能で、全国各地でご当地スリバチ学会が立ち上げられた。皆川典久会長はNHK『ブラタモリ』の放送開始時から地域ネタや人材ネットワークを提供している。
神奈川大体育会サッカー部・竹山団地プロジェクト

神奈川大体育会サッカー部・竹山団地プロジェクト

横浜市

団地を学生寮に、
防災訓練や高齢者のスマホ教室

団地を学生寮に、防災訓練や高齢者のスマホ教室

竣工から約50年がたち、住民の高齢化も進んだ大規模公社住宅の一部を学生寮とし、部員が住んで地域の課題解決を目指す。団地の清掃や防災訓練、花火大会の手伝い、高齢者のスマートフォン教室などを通じて活発に交流。近隣の休耕地で野菜を栽培し、団地の一角に設けた部の食堂で調理する。住民の健康推進に向けたジムや交流施設の設置も目指す。
ミライズ

ミライズ

新潟県新発田市

温泉街の空き店舗に
日本酒やスイーツの専門店

温泉街の空き店舗に日本酒やスイーツの専門店

新潟県北部・月岡温泉で旅館・ホテルの若手経営者らが、空き店舗や空き家を活用し、歩いて楽しめる街にしようと2014年に合同会社を結成した。おしゃれな雰囲気の地酒やスイーツ専門店など9店をオープンさせた。新たな店は基本的に既存店の収益で作っており、幅広い県産品を取り扱い、新潟の食の魅力を発信。メインストリートににぎわいを生み、クラフトビール醸造所が進出するなど地域の発展につなげた。新型コロナウイルス収束後の客足回復に期待が高まる。
EDGE

EDGE

山梨県小菅村

古民家を再生、特産食材使い村を
「丸ごとホテル」に

古民家を再生、特産食材使い村を「丸ごとホテル」に

山梨県小菅村と民間が共同で、人口700人弱の村を丸ごとホテルするコンセプトで「分散型ホテル」を展開している。空き家だった古民家を再生し、これまでに二つのホテルがオープン。ホテルスタッフに村民を採用し、食事や食材には特産のワサビやヤマメなどが提供される。村民の受け入れ態勢も温かく、宿泊客は村民感覚で田舎暮らしが体験できる。過疎・高齢化や空き家対策に悩む小規模自治体の活性化モデルとなりそうだ。
つくえラボ

つくえラボ

長野県富士見町

高齢者が移住者に農業技術伝授、
アートプロジェクトも

高齢者が移住者に農業技術伝授、アートプロジェクトも

合同会社つくえラボ(長野県富士見町)は高齢者や障害者など誰もが楽しむことができ、元気で過ごせる地域をつくりたいと居場所づくりに取り組む。特に高齢者は運転免許の返納や新型コロナ対策から外出する手段や目的を失うことも多い。そこで移住者らに農業の技術を教える体験会を開いたり、町内の企業や小学生らも参加するアートプロジェクトを主催したり。誰もが活躍できる場を確保することで、中山間地域の活力を培っている。