第13回地域再生大賞ノミネート団体

九州・沖縄

子どもパートナーズ HUGっこ

子どもパートナーズ HUGっこ

福岡県古賀市

子育てを支援、小中高生の居場所をつくり夕食提供

乳児からティーンズまで、子育てを一続きととらえて伴走型で支援するグループ。幼稚園教諭や図書館司書など様々な資格を持つメンバーが、乳児の交流イベントから中高生の居場所づくりまで幅広く活動。特に中高生の居場所では週1回、夕食を提供しており、コロナ禍を経た現在は小学生を含めて60~70人の子どもが集まる。育ちゆく子どもたちとその親たちを継続して見守り、寄り添う役を務めている。

灯す屋

佐賀県有田町

歴史的町並みで空き店舗活用の
イベントや移住支援

歴史的町並みで空き店舗活用のイベントや移住支援

NPO法人「灯す屋」は有田焼の産地・佐賀県有田町を拠点に「まちの未来にあかりを灯す」まちづくりを目指している。空き家や空き店舗を相談から解決までワンストップでサポートし、歴史的な町並みで空き店舗を活用したマルシェイベント「うちやま百貨店」や移住支援の交流イベントを企画・運営に取り組むほか、銘菓「茶わん最中」を復活、ヒットさせている。さまざまな活動を通じて関係人口を増やし、町内外の人たちをつなぐ。

対馬CAPPA

長崎県対馬市

漂着ごみ対策で調査研究、
日韓交流、環境学習ツアー

漂着ごみ対策で調査研究、日韓交流、環境学習ツアー

多様な生態系に恵まれる一方、900キロを超える海岸線を持つ国境近くの島々には、国内外から大量のプラスチックごみが漂着し、景観や産業に甚大な影響を与えている。行政の取り組みを補完し、調査研究や普及啓発活動、海岸清掃など幅広い活動を展開する。 グローバル課題をアピールするため、日韓のボランティア交流を推進。学校や団体向けにシーカヤックで海岸沿いを巡るスタディーツアーを実施。出前講座やイベントで、スーツケースに漂着ごみを飾り付け、視覚に訴える「ミュージアム」に取り組む。大学や国の組織、島外企業とも連携し、ロボットによるごみ調査の自動化も目指す。

坂本町災害支援チームドラゴントレイル

熊本県八代市

山道を走る愛好家らが災害復旧や
シカの食害対策

山道を走る愛好家らが災害復旧やシカの食害対策

チームドラゴンは、山道を走るスポーツ「トレイルランニング」の八代市の愛好家らでつくるグループ。2020年7月の熊本豪雨後、トレイルランニング大会の企画だけでなく災害復旧にも取り組むチームとして再スタート。被災した坂本町を支援し、地元の山をシカの食害から守るため侵入防止ネットを設置する活動も進めた。今年夏、被災後初となる大会を実施。ランナーに被災地の現状を伝え、環境問題などのメッセージを発信した。
日田もりあ下駄い

日田もりあ下駄い

大分県日田市

多世代のメンバーが特産のげたで
ダンス、地域を発信

多世代のメンバーが特産のげたでダンス、地域を発信

大分県日田市特産のげたを履いてダンスをする市民グループ「日田もりあ下駄(げた)い」。ご当地グルメで町おこしをする「日田やきそば研究会」のパフォーマンス部隊として並んだ客に「日田げたダンス」を披露したところ評判になり2013年に独立、結成した。その名の通り「地域を盛り上げたい」と、6歳から60歳までのメンバー約20人がイベントや福祉施設などでダンスを披露。軽やかなげたの音で日田の魅力を伝えている。
満月食堂

満月食堂

宮崎県延岡市

離島のにぎわい復活へ、地元の魚提供、
加工食品も

離島のにぎわい復活へ、地元の魚提供、加工食品も

満月食堂は、宮崎県延岡市の離島・島浦島(通称・島野浦)にある唯一の食堂。県外からの移住者が立ち上げた「日々とデザイン株式会社」が運営している。地元で水揚げされた魚を中心とした料理を提供するほか、地元水産会社の養殖マダイを使った加工食品を開発、販売している。漁が休みとなる満月の日の、かつてのにぎわいを取り戻すべく、定住減少の抑制や島外の関係人口増加に向け活動している。
花の木農場

花の木農場

鹿児島県南大隅町

約100人が支え合い、
働く農福連携のパイオニア

約100人が支え合い、働く農福連携のパイオニア

九州本土最南端の町で1972年設立の社会福祉法人が運営する「農福連携」のパイオニア。40ヘクタールの敷地で障害者ら約100人が支え合い、汗を流す。過去に非行に走った人やシングルマザーなど、生きづらさや働きづらさを抱える人も受け入れてきた。 耕作放棄地も活用し茶やニンニク栽培、野菜のハウス栽培、水稲、養豚などを広く手がけ、大規模な企業的経営に挑む。食品の安全性や環境、人権への配慮は国内外で認められた。ハム・ソーセージ、パンなどの加工、レストランや販売まで担う「6次産業化」を進めている。 施設の利用者は共同生活をし、仕事に応じて賃金を得ている。一般就労につながった人もいるなど自立を後押しする。鹿児島市内にも通所事業所などを設け、ものづくりと販売で社会とつながる。 仕事をつくるだけでなく、早くからグリーンツーリズムや収穫体験、農家民泊にも取り組み、直売所やレストランは地域の交流拠点となっている。今後は観光分野にも力を入れていく。
ハッピーモア

ハッピーモア

沖縄県宜野湾市

小規模農家が育てた野菜を直売、
出荷量を増やす

小規模農家が育てた野菜を直売、出荷量を増やす

小規模農家が家庭菜園で育て、家族や親戚で食べきれない野菜が所狭しと並ぶ直売所。おいしい「お裾分け」が詰まった店舗は、売り手と買い手の弾んだ会話が聞こえる昔懐かしい八百屋のような雰囲気が特徴だ。
中城村南上原組踊保存会

中城村南上原みなみうえばる組踊保存会

沖縄県中城村

創作組踊で新興住宅地の子どもを
健全に育てる

創作組踊で新興住宅地の子どもを健全に育てる

沖縄本島中部の新興住宅地の中城村南上原地区。1993年に区画整理が始まり2019年には6倍の人口に増えた。地域には古くから伝わる伝統行事はなかったが、「ないならつくろう!」と有志が立ち上がり、新旧住民の交流を目的に中城村南上原組踊保存会が設立された。大人も子どもたちも巻き込み、新たな芸能文化を生み出した。創作組踊「糸蒲(いとかま)の縁」は地域振興と子どもの健全育成にもつながっている。