天引区の活性化と未来を考える会

自由な議論で誰もが楽しく活動。にぎわう毎月の野菜市

「このままでは村が消滅する」―。深刻な過疎化に直面し、京都府中部の山あいにある集落・天引の住民たちが２０１２年に立ち上がった。「揚げ足を取らない」「夢を語る」など会議の４原則を定め、女性や移住者も含めた自由な話し合いを約束。屋台も出る野菜市を立ち上げ、京阪神からの客でにぎわうようになった。農村に伝わる知恵が失われる「見えない荒廃」にも着目。古老に暮らしを聞き取り、記憶を記録に残す活動にも力を入れている。